
微妙に思いがすれ違う3人の関係を追いながらも、物語はドンの逃亡劇に重きが置かれる。ドンの出演場面が多いわけではないのだが、少年時代からの不思議な能力や絵の才能が、脱走後のシビアなドラマに絡んでいくのだ。つまり、これは「不在」のドラマ。鉄矢とエミが、子ども時代に体験した親友の喪失は、最後までふたりの傷となって消えることはない。残念なのは、脚本や演出が登場人物たちの心情を深くまで伝えきれていないところ。演技は、みんな健闘しているのに! 3人それぞれが眺める半透明の月や、一面の花畑などの映像が、悲痛な展開にリリカルなテイストを加味している。 (Amazon)
2005
出演: 窪塚洋介、エディソン・チャン、黒木メイサ、山本太郎、松尾スズキ、岸田今日子
監督:深作健太





